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環境事業
沖海工だからこそできる仕事
「揺りかご式サンゴ人工養殖架台」特許取得
近年、サンゴは、高水温等による白化現象、サンゴを食べるオニヒトデの異常発生、陸域からの赤土流入などの環境ストレスで減少傾向にあります。
このサンゴの保全活動に必要とされる技術の一つとして弊社が考え出したアイディアが「揺りかご式サンゴ人工養殖架台」です。
- 【特許番号】
- 第4343262号
- 【発明の名称】
- 揺りかご式サンゴ人工養殖架台
- 【特許権者】
- 有限会社沖海工
- 【出願番号】
- 特願2009-062136
- 【出願日】
- 2009年3月14日(平成21年3月14日)
- 【登録日】
- 2009年7月17日(平成21年7月17日)
沖海工のサンゴ保全活動
ショートムービー
小規模なサンゴ養殖施設ですが、生存率の高い技術を確立しております。
養殖サンゴ(久高島近海)
沖縄県において水産物として認められた造礁性サンゴ
一般的にダイビングや水族館などで見かけるサンゴは、造礁性サンゴといわれ、サンゴ礁を形成する動物です。
近年沿岸域の開発やオニヒトデの異常発生等により世界的な規模でサンゴの死滅が進行しているため、ワシントン条約により国際的な取引が制限されています。
日本国内において造礁性サンゴが大規模に生育する沖縄県では、漁業調整規則33条第2項により造礁性サンゴの採取、販売そして所持までが禁止されています。
しかし、平成10年に沖縄県において、造礁性サンゴを水産物として扱うことになりました。これは、造礁性サンゴの養殖が可能なことが分かったからです。
そして、養殖により造礁性サンゴを増やせる可能性があると認められました。
造礁性サンゴの養殖といっても聞いたことがない方々が多いと思います。この方法は最初の養殖には、自然のサンゴ※が必要ですが、次回からは株分けにより成長したサンゴを「養殖用の苗」にして増殖するシステムで自然のサンゴを使用しなくて済むのです。
このように成長したサンゴは、次の「養殖苗」として大切に畜養し、株分けを行うことで海域への移植・水槽飼育も可能になりました。
- 採捕は沖縄県漁業調整規則に基づき、特別採捕許可を得て行いました。
- 知念漁業協同組合にご協力いただきました。
サンゴ養殖架台のメリット
「揺りかご式サンゴ人工養殖架台」は海の比較的浅い場所に設置でき、オニヒトデの食害や泥土の付着が防止ができるためサンゴを安定的(安全)に養生できるというメリットがあります。
美ら海のこと
海の宝を陸の人にも楽しんでもらうために
美ら海水族館へサンゴの納入
国営沖縄記念公園「沖縄美ら海水族館」の近海魚を集めたコーナーに、養殖したサンゴを第一号で納入しました。